TBS系ドラマ『日曜劇場 日本沈没ー希望のひとー』が2021年10月10日から始まり、話題を呼んでいますね。
第6話からは「日本沈没篇」として、関東沈没だけでなく、日本全土が沈没する危機に瀕している急展開になっています。
そんなドラマを見ていて思ったことは
でした。この記事では
- 『日曜劇場 日本沈没ー希望のひとー』あらすじ
- 実際に日本沈没ってありえるの?
- 沈没したら残る場所はどこ?
について徹底的にまとめ、ご紹介していきます。
ではさっそくいってみましょう。どうぞ!
目次
日曜劇場 日本沈没ー希望のひとーのあらすじ

1973年(昭和48年)に刊行された小松左京さんによる日本のSF小説が原作になっています。
過去にも映画やドラマ、アニメで数々リメイクされています。
- 映画:1973年と2006年
- ドラマ:1974年と今回の2021年
- ラジオドラマ:1973年と1980年
- アニメ:ネットフリックスで2020年
つまり原作の小説が名作ということですね!!
2023年、東京。内閣総理大臣の東山栄一汚染物質を液化し海底地層の隙間に貯留するシステム「COMS(コムス)」の推進を表明した。
さらに、未来の日本を見据え、各省庁から優秀な若手官僚を集めた日本未来推進会議を発足。会議のメンバーには、環境省の天海啓示と経産省の常盤紘一も選出されていた。
田所雄介博士は「COMS」が引き起こすとされている関東沈没への警鐘を鳴らす。
恐れていた関東沈没は突然始まった。首都圏を中心に深刻な打撃を受けた。
沿岸部にいた天海と椎名も関東沈没に巻き込まれて、その被害を受ける。
今や政府も国民も注目しているのは第二波がくるのかどうか。
昼夜を徹してデータの検証作業を行っていた田所博士が一つの結論に達する。
導き出したこととは…
ここまでが5話まであらすじです。
原作などでは「ほぼ完全」に日本は沈没してしまっています。
今回のドラマではまず関東が沈没することになりますが、果たして最終回ではどのような結果になるのでしょうか?
【日本沈没】の過去作品の被害や流れは?

小説の原作では最終的に日本がほぼ完全に沈没し、南関東直下地震で250万人、1973年版の映画では360万人の死者・行方不明者が出ています。
一方で2006年版の映画では東京は終盤の全ての住民の退避後に津波が襲来するストーリーになっています。
過去の作品の流れを確認してみましょう。
過去の作品の流れ
原作(1973年)
- 京都、ついで東京が相次いで巨大地震に襲われ、富士火山帯の火山が相次いで噴火
- 四国を皮切りに次々と列島は海中に沈没
- 北関東が最後の大爆発を起こして日本列島は完全に消滅
映画(1973年)
- “第二次関東大震災”の勃発
- 日本各地で火山が爆発を開始、日本列島はズタズタに引き裂かれ、急速に沈下
- 四国が、東北が、北海道が次々と裂けていき、やがて、日本列島はその姿を海中に没した
ドラマ(1974年)
- 東京は最後の方まで無傷
映画(2006年)
- 北海道南岸で地震が発生
- 阿蘇山で観測史上最大規模の噴火が発生。阿蘇カルデラは消滅する。
- 日本国民の避難受け入れ交渉のために中国へ向かう山本総理を乗せた日本国政府専用機が噴火に巻き込まれ墜落し、山本総理は死亡。
- 長崎県では妙見岳、国見岳が噴火する。
- 鹿児島県の桜島が噴火する。
- 紀の川と吉野川を震源とする地震が発生する。この地震により、高知県との通信が途絶える。
- 青森湾西岸、津軽山地、能代断層で断続的に地震が発生する。
- 九州地方全域で通信が途絶える。
- 東北地方では断続的に地震が発生し、断層が最大10メートルずれる。
- 中央構造線が裂け、九州と四国が分断される。
- 北海道南部ではプレートの断裂が始まり分断されていく。
- 島根県の三瓶山が2000年ぶりに活動を開始する。
- 石川県南部、香川県西部、京都府北部で震度7の地震が発生。
- 函館市に津波が来襲して水没する。
- 水門が開放され品川区や渋谷区などが水没する。
- 静岡県の天竜川河口、長野県の諏訪湖、新潟県の糸魚川の複数震源で地震が発生。マグニチュードは7.4以上。東京は最大震度6強の激しい揺れに襲われる。
過去作品の被害
2006年の映画では地震が多発するものの、部分的に水没はするが日本全体は沈没することはありませんでした。
その他の作品では日本全土がほぼ沈没してしまっています。
このドラマだけが、関東だけ沈没する?とはならず、2006年の映画のように、最終的には日本の他の地域も数カ所沈没する展開もあり得そうです。
日本沈没は本当にありえるか?可能性は?

では実際に私たちの世界で日本は沈没してしまうことはありえるのでしょうか?
近年では南海トラフや首都直下型地震が発生する可能性が高いと言われています。
政府機関の「地震調査研究推進本部」の調査によると、南海トラフで今後30年の間にマグニチュード8~9クラスの巨大地震が起きる可能性は70~80%とされています。
南海トラフ巨大地震
南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。
引用:気象庁
近年最も恐れられているといっても過言でない「南海トラフ地震」。
2011年の東日本大震災の規模を大きく超えると予想されています。
首都直下地震
「首都直下地震」は、政府の地震調査委員会が今後30年以内に70パーセントの確率で起きると予測している、マグニチュード7程度の大地震。東京の江戸川区と江東区では震度7、
東京、千葉、埼玉、神奈川の4つの都県では、震度6強の激しい揺れが想定されています。冬の夕方、風が強い最悪の場合は、全壊または焼失する建物は61万棟に上り、このうち火災で焼失するのはおよそ41万2,000棟とされています。
引用:NHK
2021年11月20日(土曜)朝に23区の真下を震源とする地震がありました。
東京の真下の震源はあまりないらしく何か不気味な気もしてしまいます。
23区で地震か
震度3だからそこまで怖がる強さではないけど、震源地が珍しいから不気味だな— boy (@oisi_panyasan) November 20, 2021
これらの予想される2つ巨大地震では、津波や火災、建物の倒壊などの被害はあるものの、日本が沈没するまでの規模ではないようです。
原作者小松左京と地震学者東京大学名誉教授上田誠也対談

『日本沈没』原作者である小松左京さんと、地震学者である東京大学名誉教授で地球物理学者の上田誠也さんは1973年に対談されており、その時に実際に日本沈没はありえるのかという話になったそうです。
上田誠也さんは、量子力学上のトンネル効果を援用したところが日本を沈没させるための「トリック」であることを指摘し、「あれ[トンネル効果]がないと、日本列島だけ沈んでくれないんですよ」と話したそうです。
また日本列島の土台は複数のプレートの運動によって形成されています。
大陸側のプレートと太平洋側のプレートの衝突によって、海洋プレートの上の堆積物が押し上げられる形で隆起したのが日本列島ということですね。
プレートの動きが変わらない限り日本列島が沈没することはないそうです。
むしろ沈下しているのではなく隆起しているらしいです。
実際にプレートの動きが変わっても完全に沈没するまで100万年以上かかると計算もされているそう。
これで安心してドラマを集中してみることができますね!!
日本沈没したら残る場所はどこ?
もしも万が一天変地異が起きて、日本が沈没してしまうようなことがあった場合は、残る場所はあるのでしょうか?
またあったとしたらそこはどこなのでしょう?
原作で残った場所

まず原作では最後の大爆発後に日本列島の完全消滅を確認する記述はぼかされて終わっています。
そして、『日本沈没 第二部』では
北陸地方の白山の一部と見られる部分(白山岩)が岩礁化して海面上から露出
しています。
原作や1973年の映画では日本のほとんどが沈没し、日本国民は海外へと逃げていまいました。
2006年映画で残った場所

この映画では原作と違って、全て沈没するわけではなく、部分的に残った場所もあるようなのです。
その一つが2006年の映画では
主人公の故郷である、福島県会津
が日本沈没後に残っていたのではないかという描写があります。
物語の最後で主人公の母である道子が会津の実家で息子の身を案じる。
ツバメの鳴き声を耳にした道子がふと軒下のツバメの巣に目をやると、ここ2,3年戻って来なかったツバメが戻ってきていた。
つまり、会津は沈没を免れたということを表現していますね。
実際に残りそうな場所

もし万が一私たちの世界で巨大地震が起きた場合、残る場所はどこなのでしょうか?
もちろん海外へ逃げるのが一番ですが、今回は日本国内ということにしましょう。
その残るであろうとされている場所が
岡山県吉備高原
ということらしいのです。
3,400万年以上の間、吉備高原全体は地殻変動による水平及び垂直方向の大きな変位変形を受けていないというのです!
東北大学の教授たちが吉備高原の内部構造を調査したそう。
「地震波トモグラフィー」という地震波を使って地球の内部構造を3次元的に解析すると呼ばれる方法での調査し、なんと
吉備高原域は深さ20kmまで固い岩盤で作られていることが判明!
また他の地域よりも地盤が安定している可能性が高いそうなんです。
科学的にも調査してくれてありがとう。
管理人はさっそく岡山県に移住しようと思います!
まとめ
いかがだったでしょうか?
日本沈没はやはり到底ありえない話であり、原作者の小松左京さんも日本沈没はしないことは承知の上で書かれています。
15%を超える視聴率を出した、ドラマ『日本沈没ー希望のひとー』を安心してみることができますね!
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
